咲き誇れ、麗しい華。

「ちなみに、ユウキもご近所さん。凛華は隣の学区だからちょっと遠いんだよな。何分かかるっけ?」

「ええー、最近全然遊ばないからなぁ。ここまで10分くらいかかったから、15分から20分くらいじゃない?」



おおよその時間を答えた凛華先輩。

なるほど。だから昨日の帰り道、先輩だけいなかったんだ。



「1人だけ離れてると、集まるの大変そうですね」

「まぁね。自転車で行ける距離ではあるけど、毎回は疲れるから、家で遊ぶ時は親に送ってもらって、子供だけの時は公園に集まってた。ここでもよく遊んでたよね」

「うん。ボールで遊んだり、バドミントンしたり。マラソン大会の季節になると、グラウンドの周り走ってたよな」

「やってたやってた! 5分で何周できるか計ってたよな! 懐かしい〜」



思い出話に花を咲かせる先輩たち。


急に決まって無理させちゃったかなって申し訳なく思ってたけど……昔から特訓してるなら、そこまで気にしなくてもいいのかな。




「──よし、そろそろ再開しますか」