咲き誇れ、麗しい華。

練習スタート。チームに分かれて、1つずつ振りつけを確認していく。



「ここちょっと大変だなー、難しいなーって思うところある?」

「ええと……中盤の、ジャンプしてしゃがむところなんですけど、どのくらい跳んだらいいですかね?」

「あぁ〜、そこね。ふわっと舞う感じで……高さは、こう、縄跳びする時と同じくらい」

「こんな感じですか?」

「うん。膝は軽く曲げる程度で大丈夫だよ」



実演する先輩の真似を繰り返す。


演舞のフォーメーションは、見栄えを良くするために、基本背の順。全員で1ヶ所に集まる時以外は、常に先頭に並んでいる状態。

だから、他の人がどんなふうに動いてるのかがわかりにくいんだよね。



「ポンポンで文字作るところさ、ちょっと速くない? 次青だっけ? 白だっけ? って、一瞬わからなくなる」

「わかる。思いっきり出したら1人だけ違う色でしたって、あれ恥ずかしすぎるよね。今でも毎回あの部分はドキドキしてる」

「クライマックスだもんな。練習でも間違えたら冷や汗かきそう」