咲き誇れ、麗しい華。

やってきた先輩たちに、残っていたわずかな元気を顔に貼りつけて挨拶。

通学路が同じみたいなので、途中まで一緒に帰ることに。

横断歩道を渡り、先輩2人に挟まれて歩道を歩く。



「いよいよ明後日だね〜! 麗華ちゃんは何に出るの?」

「だるま運びと綱引きです。先輩たちはいくつ出るんですか?」

「2年生も2つ! 男子は、障害物競走と騎馬戦。俺は最後のリレーにも出る予定だよ!」

「ええっ! 怜央先輩、代表者なんですか?」

「うん! ちなみにユウキは、借り物競走の代表者! こう見えてめちゃくちゃ足速いんだよ〜」

「こう見えてってなんだよ。授業に出てないわりにはってか?」



怜央先輩をジト目で見るユウキ先輩。

騎馬戦を補欠にしてもらった代わりに、クラスの代表で走ることになったのだそう。


授業に出ない分、毎朝ランニングしている。小部屋を訪れた時にそう話していたけれど、それでも乱闘系はハードル高いよね。



「ユウキ先輩も、応援合戦は出る予定ですか?」

「うん。放課後練習には出てるから」