咲き誇れ、麗しい華。

「そういえばさ、1の3って言ってたけど、黄色組?」

「はい、そうですけど……」

「じゃあ俺と一緒だね! ちなみに、応援団やってますっ☆」



語尾に星を飛ばして、目元でピースした怜央さん。


応援団だったんだ。だとしたら、大隈くんたちと顔合わせてるわけだよね? 今度「乙原先輩って知ってる?」って聞いてみようかな。



「一緒に優勝目指そうね!」

「は、はいっ。頑張りましょうっ」



握りこぶしをぶつけ合ってグータッチ。


その後も、世間話や好きな物の話、学校の裏話や先生のマル秘話など。

先輩たちがたくさん話を振ってくれたおかげで、楽しい時間を過ごすことができた。


だけど──癒やしのひとときはあっという間で。またすぐ地獄の時間がやってきた。



「違う! 逆! 何回言ったらわかるの!」