咲き誇れ、麗しい華。

はい。少し寝不足で、体もだるかったので来ました。……なんて。

体調が万全じゃないのも嘘ではないけど、それが目的なら、「ベッドで寝たほうがいいんじゃない?」と突っ込まれるところ。


ごめんなさい。

本当は、クラスメイトからの重圧とピリついた空気に耐えきれなくて避難しに来たんです。


そう正直に言ったら楽なのだろうけれど……。


黙りこくっていると、そっと背中を擦られた。



「具合が悪いって、体調面だけとは限らないもんね」

「っ、すみません……」

「いいんだよ。保健室は色んな事情を抱えた人が集まる場所でもあるんだから。ねぇユウキ」

「うん。体調が悪い人以外にも、悩みを相談しに来てる人もいるから。こないだも守田先生に話聞いてもらってる人見かけたし」

「だな。ここなら滅多に人来ないし、ゆっくり休めるから安心していいよ!」



優しい笑顔を浮かべる先輩たち。

寄り添ってもらえた安心感からか、鼻の奥がツンとして涙が込み上げてきた。

こぼれそうになるのをこらえて、「ありがとうございます」と涙声で頭を下げる。