咲き誇れ、麗しい華。

「なんか騒がしいなと思ったら……」



背後でカチャッと音がして振り向くと、わずかに開いたドアの隙間からユウキさんが顔を覗かせていた。



「ごめん。2人して先生に捕まっちゃって、ちょっと遅れた。はいこれ。5時間目の」

「ありがとう。で、何してるの?」

「あぁ、この子が小部屋に入ろうとしてたから、こないだ言ってたお客さんかな? って挨拶してた! この子?」

「そうだけど……」



ユウキさんはお姉さんから自習課題らしきプリントを受け取ると、少し呆れた様子でお兄さんに返答した。

だけど、話し方は砕けた印象で、不仲というよりは親密な雰囲気。


もしや、この2人が……?



「だからって、いきなり話しかけるなよ。ごめんね、ビックリしたよね」

「いえいえそんな! お友達、ですか?」

「うん。この前話した幼なじみで……」



説明を受けながら小部屋に入る。

私の隣に黒髪のお姉さんが座り、向かい側にユウキさんと茶髪のお兄さんが着席した。