咲き誇れ、麗しい華。

怜央から教頭先生のマル秘話を聞きながら、教室に戻っていった後輩に思いを巡らせる。


……大丈夫かな。

体調面は平気と言ってはいたけれど、前回よりもボロボロ涙流してたし。


また、喧嘩してしまったのかな。

あれだけ殺傷力の強い言葉をぶつけられたんだ。再びいがみ合いが起きても無理はない。


もしそうだとしたら……。


我慢の限界に達したか、『麗華って顔じゃない』よりもさらにひどい言葉を言われたか。

どちらにせよ、教室にいられないほど辛いことが起きたからここに来たんだと思うし。


仲直り……は、さすがに難しいだろうから、穏便に過ごせてるといいけど……。







──キーンコーンカーンコーン……。



国語便覧を読んでいると、4時間目終了のチャイムが鳴り響いた。

テーブルの上に広げていた教科書類を片づけて、トートバッグからエプロンが入った巾着袋を取り出す。


すると再び、コンコンコンとドアをノックする音が聞こえて……。



「侑希、来たよ」

「はーい」