咲き誇れ、麗しい華。

2時間目の教科の準備をしていると、ノック音と一緒に、聞き馴染みのある2つの声が聞こえた。

「はーい、どうぞー」と返事をすると、保健室側のドアが開いて……。



「よっ、1時間ぶりー」

「おはよう侑希」

「ん。おはよう」



細身で小柄な茶髪の男子生徒と、切れ長の目をした黒髪ポニーテールの女子生徒。

幼稚園時代からの幼なじみの、怜央(れお)凛華(りんか)だ。



「はいこれ。昼休みでも良かったんだけど、勉強するだろうと思って持ってきた」

「ありがとう」



先週提出した国語のノートを凛華から受け取った。



「さっき、女の子来てなかった?」

「あぁ、うん。見てたの?」

「ちょうど来た時に出ていくのが見えたから」

「もしかして新入りちゃんですか?」

「違うよ。ただのお客さんだよ」



瞳をキラッと輝かせた怜央に即答すると、「なーんだぁ」と残念そうに呟いた。



「初めての小部屋友達ができたかと思ったのに」

「小部屋友達って。でも、一応顔見知りではあるよ」