咲き誇れ、麗しい華。

ユウキside



「──ありがとうございました。お世話になりました」

「いえいえ。お大事にね」



1時間目終了のチャイムが鳴り響く休み時間。
保健室側のドアから出ていく彼女を見送った。


良かった。あの様子だと、お腹はすっかり治ったみたいだな。


安心したところで席に戻り、水筒のお茶で水分補給をする。


10月に入って最初の登校日。今日は小部屋に新しいお客さんがやってきた。


俺よりも頭1個分小さくて、華奢で、黒目がちのつぶらな瞳が印象的な1年生の女の子。


パッと見小動物のような愛らしい印象を抱く人が多そうだが、俺は腹痛でうなされていた姿が強く記憶に残っていたので、元気だけど繊細な子犬ちゃんという印象を受けた。



──コンコンコン。



侑希(ゆうき)ーっ、いるー?」

「お届け物でーす」