咲き誇れ、麗しい華。

自分の席に座って名札を付けている彼女に近づき、恐る恐る挨拶をした。


親友相手に、心臓の音がうるさい。

たった数日挨拶しなかっただけで、こんなにも緊張するのは……多分、私を見つめる瞳に、全く温かさを感じないからだと思う。



「……こないだは、ごめんね」



のどから絞り出した声は、自分でもビックリするくらい震えていた。


数分前は、問い詰めてやるって強気だったのに。

まるで心を突き刺すような、冷ややかな雰囲気に気圧されてしまっている。



「しつこく絡んで、突き飛ばして……本当にごめんなさい……っ」



真正面に立ち、深く頭を下げる。

この姿勢だと、涙がこぼれ落ちそう。

だけど、泣いてしまったら、きっともっと嫌な顔をされちゃう。



「……はぁ」



短く吐かれた溜め息。

唇を噛みしめて必死にこらえていたけれど、ガタッと席を立たれてしまった。