咲き誇れ、麗しい華。

「はぁ……もう無理」



怒りに任せて横断歩道のボタンを強く押した。


ダメ、もう限界。これ以上長引かれると、謝罪されても許せなくなっちゃう。


学校に到着して下駄箱を見ると、真子の靴箱には上靴が置いてあった。


まだ来てないのか。朝イチで悪いけど、登校してきたら連れ出して問い詰めてやるっ。


教室に向かい、ドアの前で深呼吸を数回。

口角を上げて笑顔を作り、引き戸に手をかける。



「おはよう!」



ドアを開けて元気よく挨拶した。


あれ……? 返事がない……。

いつもは誰かしら返してくれるのに、誰も反応してくれなかった。ガヤガヤしてて聞こえなかったのかな?


不思議に思いつつ、席に向かう。


……なんか、私を見てヒソヒソ話をしているような。

みんなどうしたんだろう? 顔に何か付いてるとか?



「おい、チビ咲」



頬を触って確認していると、目の前に大きな人影が現れた。



「お前、仲原に何やってくれたんだよ」

「へっ?」