人気のない渡り廊下に移動し、問い詰める。
「違う。私はただ催促書を受け取っただけ」
「本当に?」
「本当よ。その時バタバタしてて、名乗るのを忘れてたの。だからあっちの勘違い」
面倒くさそうに説明されたものの、私はどうも納得がいかない。
「それなら……名札を付けていないのはどうして?」
何も付いていない胸元を見ながら尋ねると、真子の眉が一瞬ピクリと動いた。
「もしかして、その格好のまま受け取ったの?」
「…………」
学年別に色が違う派手なこの名札は、防犯面を考えて取り外し可能。付けるのは学校にいる時のみと決められている。
そのため、失くした場合や、校外にいる時を除き、名前を間違えることは少ない。
「ねぇ、黙ってないで何か言ってよ」
再び詰め寄るも、目を合わせず、一向に口を開こうとしない。
今朝ちゃんと付けてたし。給食の時も、しっかり胸元に付いていた。この短時間で失くした可能性は低い。
「違う。私はただ催促書を受け取っただけ」
「本当に?」
「本当よ。その時バタバタしてて、名乗るのを忘れてたの。だからあっちの勘違い」
面倒くさそうに説明されたものの、私はどうも納得がいかない。
「それなら……名札を付けていないのはどうして?」
何も付いていない胸元を見ながら尋ねると、真子の眉が一瞬ピクリと動いた。
「もしかして、その格好のまま受け取ったの?」
「…………」
学年別に色が違う派手なこの名札は、防犯面を考えて取り外し可能。付けるのは学校にいる時のみと決められている。
そのため、失くした場合や、校外にいる時を除き、名前を間違えることは少ない。
「ねぇ、黙ってないで何か言ってよ」
再び詰め寄るも、目を合わせず、一向に口を開こうとしない。
今朝ちゃんと付けてたし。給食の時も、しっかり胸元に付いていた。この短時間で失くした可能性は低い。



