咲き誇れ、麗しい華。

ニマニマ顔で迫る。



「何話してたのー?」

「別にっ、なんでもいいでしょ」

「ええー、教えてよー。小説の話? 漫画の話? それともアイドルの話?」



あしらわれるも、めげずに尋ねる。

ふふふっ、焦ってる焦ってる。
真子よ! これでいつもいじられている私の気持ちがわかったか!



「あとで話すから。だから早く出てって」



ツンツンと腕を突っつくと、険しい顔つきで体を押された。

それはまるで、近づくな、離れろと言っているかのように。


で、出てってだって……!? いくらなんでも親友相手にそれはひどくない!? ここみんなの図書室だよ!?



「ちょっとま……」

「あれ? 麗華ちゃんのお友達?」



言い返そうとしたその時、背後から名前を呼ばれた。

振り向いた先にいたのは、凛々しい顔立ちの長身のお兄さん。


鹿江先輩だ……! 間近で見るとすごい迫力……!


……って、ん? 今、私のこと名前で呼ばなかった?

1回も話したことないのに、なんで? 真子が教えたの?