咲き誇れ、麗しい華。

と、物申してあげたいところだが、せっかくのいい雰囲気を壊したくはない。


復習してなって言われたけど、私も用事があるんだよね。今月の新刊、まだ全部チェックしてないし。


静かにドアを開けて侵入し、新刊コーナーの棚を物色しつつ、チラチラと横目で観察。

一通り見終わり、真子が1人になったタイミングで声をかける。



「まーこっ」

「っ……!」



彼女の正面に回り、本棚の陰からにゅっと顔を出した。

あははっ。さっき以上に肩がすくんで首が埋もれてる。作戦大成功!



「ビックリした……。なんでここにいるのよ。復習はどうしたの」

「あのねぇ、私にも用事ってもんがあるの。新刊が見たくて来たんだよ」



眉をひそめる真子に小声で言い返した。

まったく、応援団だからって偉そうに。これでも毎晩復習してるんですけど!



「それより、鹿江先輩と話してたよね?」

「……見てたの?」

「うんっ。ちなみにこないだも見たよ。カウンターで話してたよね?」