咲き誇れ、麗しい華。

元気が戻って良かった。

そう、安心していたけれど──。



「真子! おはよう!」

「……おはよう」



あれから2日。今日もそっけない態度で返された。


もう既に天気は回復したのに、まだ本調子じゃなさそう。

連日の練習で疲れが溜まっているのかな。


私たちは教えてもらったのを覚えるだけだけど、応援団の人たちは、それ以前に振りつけを考えないといけない。


先週お世話になった恩返しに、何かできることはないかと考えたのだけれど……何も思いつかず。

気がつけば、昼休みの時間になっていた。



「んーっ、終わったーっ」



本を閉じて、ぐーっと上半身を伸ばす。


借りてた本、やっと読み終えた!

ちょっと難しくて時間かかっちゃったけど、間に合って良かった。忘れないように今のうちに返しに行こうっと。



「うわっ!」



ドアを開けた先に人が立っていて、反射的に大きな声を上げた。



「ビックリした……」

「……それはこっちのセリフよ」