咲き誇れ、麗しい華。





昼休み。昼食を終えた私は、こっそり真子の後をつけることに。

今、トイレに行くふりをしながら、数メートル後ろを歩いている。


真子はあまり読書をしないタイプで、愛読書は主にアイドル雑誌とファッション雑誌。だけど、さすがに学校には置いていないはず。

そんな真子が図書室に用事……気になる!


図書室の中に入ったのを確認し、背伸びをしてドアの小窓を覗く。


あっ、あの人は……。


真子がいるカウンターの向かい側に、目力の強いガッチリ体型の男の人が座っている。


あの凛々しい顔のイケメンさんは……真子が秘かに憧れている人だ。

名前は、鹿江(かのえ)先輩って言ってたっけ。


足が疲れてきたのでかかとを下ろし、拳1つ分ドアを開けて観察する。


今朝とは打って変わった満面の笑み。

2人とも、なんか楽しそう。
そっかぁ。先輩が当番だから会いたかったのかぁ。


なるほどね〜とニマニマ顔で頷きながらドアを閉め、教室にUターン。

あんなにだるそうだったのに、目がキラキラしてた。恋の力ってすごいなぁ。