咲き誇れ、麗しい華。

ハイテンションの彼らに苦笑いしていると、真子が登校してきた。

けど……イマイチ元気がなさそう?



「どうしたの? どっか具合悪い?」

「……天気が悪くてちょっとだるいだけ。それより、本は持ってきたの?」

「うんっ。ほら!」



サブバッグから取り出して、証明するように見せた。

寝る前と今朝と登校前と、3回確認したからバッチリ! もちろん湯たんぽも持ってきた!



「良かった。それちょうだい。私が返しとく」

「えっ」



淡々とそう言い、ひょいと本を取った真子。訳がわからず目を丸くする。



「な、なんで?」

「病み上がりでしょ? ぶり返したらいけないし。ちょうど昼休み、図書室に用があるから代わりに返しといてあげる」



早口で理由を並べられるも、脳内にはハテナマークが飛び交う。

確かに病み上がりだけど、そういう真子も具合悪いんじゃ……?



「そ、そう? じゃあ……お願いします」



でも、用事があるなら忘れはしなさそうだし。お言葉に甘えちゃおう。

席に荷物を置いて保健室に向かい、先生に湯たんぽを返却したのだった。