咲き誇れ、麗しい華。

「1人1人からの手紙が入ってる。ただ、読むのは受験の後な」

「え、なんでだよ」

「合格祈願も兼ねてるからね〜。ちなみに、勝手に開けたら試験に落ちるおまじないをかけておいたから」

「恐ろしいおまじないをかけるなよ」



ほどこうとしていた紐を慌てて結び直す侑希先輩。


一般的な御守りよりも一回り大きいのは、3人分のメッセージカードが入っているから。

製作には1ヶ月以上かかったけど……体感としては、こっちのほうが長かったかな。


だって、1年後に読まれる前提で書かなきゃいけないって難しくない? 例えるなら、一種のタイムカプセルみたいなもの。


相手が友達とか先生なら、なんの迷いもなく日頃の感謝を書けるけれど……好きな人だと、感謝だけでは収まらなくて。


カードの大きさに合わせて作った下書きのメモ用紙には、何度も書いては消した跡が残っている。



「最後にみんなで写真撮ろうよ! 真子ちゃん、お願いしていい?」

「いいですよ」