咲き誇れ、麗しい華。

部屋のドアが開いてエプロン姿の母が入ってきた。



「またスマホいじってるの」

「うん。ちょっと、ね」



私を見るやいなや、眉をひそめた母。

すると、おぼんを机の上に置いて、私の手からスマホを取り上げた。



「ちょっ……! 何するの!」

「何じゃないわよ。あなた病人なのよ?」

「だからって……!」

「いくら熱が下がったからって、そんなに頭使ってたらぶり返しちゃうでしょう。早くお風呂入って寝なさい」



痛いところを突かれて押し黙る。


お母さんの言う通り、朝も昼も夕方も、トイレと食事以外はずっとスマホを触ってた。私の健康のためを思って叱ってくれている。


けど、今は……。



「お願い! 5分……3分だけでいいから!」

「ちょっ、こらっ、そんなに大声出さ……」

「大事な話なんだよ! 侑希先輩、もう今月でいなくなっちゃうんだから……っ」