「すみません、こんな時に……」
【大丈夫だよ。まだ買う前だったから。教えてくれてありがとね】
耳心地のよい低い声が響いて、頬がふにゃりと緩む。
あぁ、見える……。
スマホの向こう側で王子様スマイルを浮かべる侑希先輩の顔が……。
先輩も今月から全授業に復帰したから、まだ1回も会えてないんだよね。
延期になるのは非常に残念だし悔しいけど……1年に1度の特別な日は、元気な姿で会いたいから。
「回復したら、また連絡しますので」
【了解。お大事にね】
電話を切った途端、体力の限界を迎え、晩ご飯の時間が来るまで気絶したように眠ったのだった。
❀
それから数日が経ち、ホワイトデー当日。
布団にくるまり、フリック操作でスマホのキーボードを打つ。
【クッキー、今さっきお兄ちゃんから受け取ったよ! ありがとう!】
【おー、良かった。具合はどんな感じ? 熱は下がった?】
【大丈夫だよ。まだ買う前だったから。教えてくれてありがとね】
耳心地のよい低い声が響いて、頬がふにゃりと緩む。
あぁ、見える……。
スマホの向こう側で王子様スマイルを浮かべる侑希先輩の顔が……。
先輩も今月から全授業に復帰したから、まだ1回も会えてないんだよね。
延期になるのは非常に残念だし悔しいけど……1年に1度の特別な日は、元気な姿で会いたいから。
「回復したら、また連絡しますので」
【了解。お大事にね】
電話を切った途端、体力の限界を迎え、晩ご飯の時間が来るまで気絶したように眠ったのだった。
❀
それから数日が経ち、ホワイトデー当日。
布団にくるまり、フリック操作でスマホのキーボードを打つ。
【クッキー、今さっきお兄ちゃんから受け取ったよ! ありがとう!】
【おー、良かった。具合はどんな感じ? 熱は下がった?】



