咲き誇れ、麗しい華。

またしても、ずーんと肩を落とす。


映画に続き、ホワイトデーのスイーツも延期に。

ですよね……。どうせ食べるなら治ってからのほうが断然いいよね……。


当日も、日数的にまだ登校はできないから、早めに連絡入れておかなきゃ。



「お腹は大丈夫? ゆるくはなってない?」

「うん。なんとか」

「良かった。一緒に牛乳ももらったから、晩飯の時にホットミルクにして持ってくる」



空になったペットボトルとストローを回収し、部屋を後にした兄。


牛乳……? もしかして、給食のやつ?


謎の牛乳の正体が気になるが、まずはお礼が先。スマホを開き、愛美ちゃんの連絡先をタップする。



【はい、もしもし】

「もしもし、愛美ちゃん? 今大丈夫?」

【うん。大丈夫だよ】

「今日テスト届けてくれたんだよね? 私の家とは反対方向なのにごめんね。ありがとう」

【いえいえ。インフルって聞いたけど、具合はどんな?】

「頭痛と全身の痛みと、熱が高くて。のどは今のところ大丈夫なんだけど……」