咲き誇れ、麗しい華。

その後も談笑しつつお菓子を食べていると……。



「わわっ! もうこんな時間!」

「どこか行くの?」

「うんっ。ソウマくんにチョコ渡しに。3時に家に行くって約束してたから」



私にそう返答し、慌てて上着を羽織った咲楽ちゃん。ソファーに置いてあったピンクのトートバッグを肩にかけると、朋葵くんと2人でリビングを出ていった。



「友チョコ、ですか?」

「ううん、本命」

「えええー!? いつの間に!?」

「おませさんだなー、咲楽ちゃん。どんな子なの?」

「足が速くてフレンドリーで、笑顔が爽やかな子。去年から同じクラスなんだって」



凛華先輩が淡々と彼の特徴を述べる。

その隣では、怜央先輩が口をあんぐりと開けたまま固まっていて……。



「あの天使ちゃんが、恋を……」

「しかも家まで届けに行くって」

「あぁ……おうちに……」

「侑希、追い打ちかけないの」