咲き誇れ、麗しい華。

侑希先輩と目が合い、顔の温度が上昇していく。



「今回はバレンタイン風にしてみたの?」

「はい。チョコレートといちごをイメージしまして……」



頭から爪先まで細かくチェックするかのように、先輩の目が上下に動く。


家出る前に鏡で何度も確認したから、大丈夫だとは思うけど……。

そんなに、まじまじと見られると……。



「オシャレだね。おしとやかなお嬢さんって感じ。髪の毛もすごく綺麗にできてるよ」

「っ……ありがとう、ございます」

「ふふっ。でも照れた顔は可愛いね」



イタズラっ子な笑顔で、ちょんちょんとほっぺたを突っかれた。

一瞬にして全身の体温が跳ね上がり、地面に視線を落とす。



「侑希……ほんと、お前ってやつは……」

「え、何?」

「そういうの、俺ら以外の前で言うなよ」

「そういうの、って?」

「……もう少し、時と場所を考えて褒めろよってこと」