咲き誇れ、麗しい華。

やってしまった……。しかもよりによって秘密事項に関することを……。

病み上がりでも送信先はちゃんと確認しようよ……。



──ブーッ、ブーッ。



ずーんとうなだれていると、スマホが振動し始めた。着信主を確認して電話に出る。



「もしもし……」

【……もしもし?】

「……ごめんなさいっ!」



スマホを耳に当てたままベッドの上で土下座した。



「バレ、ました……?」

【……お兄さんって誰? とは言われた】



さらに上半身を深く折り曲げ、もう1度謝罪をする。



「本当に、申し訳ありませんでした……」

【もういいよ。別に詮索まではされなかったし。今度からは気をつけてよね】

「肝に銘じます……っ!」



溜め息交じりだったけれど、なんとか許してもらえた。



【あ、そうそう。図書室から催促書が来てたよ。来週、忘れないように】

「はいっ、了解ですっ」



体を起こして敬礼ポーズ。


腹痛のことで頭がいっぱいで、本来の目的をすっかり忘れていた。

まだ半分しか読んでなかったっけ。だいぶ痛みも引いたし、午後の時間を使って全部読んじゃおう。