咲き誇れ、麗しい華。

ニヤリと、怜央先輩の顔がイタズラモードに切り替わった。



「誰かに渡すの?」

「はい。家族と、大隈くんと……」

「え、大隈くんに!?」

「あっ、そういう意味ではなくて! 小部屋登校の時にお世話になったので、そのお礼として渡すんです」

「なんだ、ビックリしたぁ〜」



それはこっちのセリフですよ。

大隈くんのことは好きではあるけど、人間性が素敵だなってだけで。

本命は、侑希先輩だもん。



「もちろん、先輩たちにも渡しますよ。何かはまだ秘密ですけど」

「ええ〜っ。気になるなぁ。ヒントもくれない?」

「ないです。当日までのお楽しみです!」



ハッキリと言い切り、口に人差し指を当てる。


転校前のラストイベントも兼ねて、日曜日に凛華先輩の家でお菓子パーティーを開くことになった。


内容はハロウィンパーティーとほぼ同じ。持参したお菓子を食べるだけ。

ただ、大隈くんと同様、先輩たちには数えきれないほどお世話になったので、パーティー用とは別で渡すつもりだ。