咲き誇れ、麗しい華。

挨拶を交わしたところで試合が終わり、休憩時間に。ベンチに座らせてもらい、恩師との再会を楽しむ。



「今、中2だっけ。新人戦はどうだったんだ? 結構いいところまで行ったって聞いたけど」

「あー……」



着席早々、目を泳がせる。

暑中見舞いを送った時は、まだ休む前だったもんな……。



「実は……試合には、出てなくて」

「えっ。怪我でもしたのか?」

「いえ。……ちょっと、体調を崩してしまいまして」



嘘も方便とは言ったものの、言葉が詰まった時点で誤魔化しても説得力ゼロなので、正直に話した。



「今はだいぶ回復していて、短時間ですけど、練習に参加しています」

「そうか。頑張るのも大切ではあるけど、健康に勝るものはないからな」



胸の内を読み取ったのか、励ますように優しく背中を叩かれた。


玉城監督は、守田先生と同じタイプ。

相手の気持ちや特性を考えて、深入りせず、程よい距離感で寄り添ってくれる。


事あるごとに実感するけど、俺、つくづく人に恵まれているな。