咲き誇れ、麗しい華。

自転車を停めて奥に進むと、サッカー少年たちがグラウンドで試合をしていた。


懐かしい。俺もあんなふうに走り回ってたなぁ。白い靴下が茶色になるまで練習しまくってたっけ。

靴下はもうないけど、ユニフォームはまだ持ってたはず……。



「ん……? え、まさかあれって……」



見覚えのあるユニフォームをガン見していると、ベンチに座る中年男性と目が合った。



「あれ? もしかして侑希くんか!?」

「はいっ。玉城(たましろ)監督、ですよね?」



帽子を取って立ち上がった彼の元に駆け寄る。



「お久しぶりです」

「久しぶり。大きくなったな〜。前に会った時は俺の肩ぐらいだったのに」

「ふふっ。成長期ですから」



当時所属していたサッカークラブの玉城監督。

ハガキで毎年交流はしていたが、顔を合わせたのは小学校卒業以来。もう2年近く前になるのか。