咲き誇れ、麗しい華。

冬休みの話題で盛り上がっていると、ふと、侑希先輩が足を止めた。



「また、いきなりで、申し訳ないけど……」



聞き覚えのある切り出し方。

だけど、視線は私ではなく地面に向いていて、言葉も途切れ途切れ。


まさか、また新たな問題が……?

不安を抱きつつも、「はい、なんでしょうか?」と尋ね返すと、悲しげな表情に変わって──。



「……ごめん。約束、守れなくなっちゃった」







教室登校1日目を終えた夜。

湯船に浸かりながら、侑希先輩から打ち明けられた話を振り返る。



『実は、父親の仕事の関係で、県外に引っ越すことになったんだ』

『それって、いつ頃、なんですか……?』

『進級するタイミング。今のところ、3月まではこっちにいるよ』



ようやく前に進み始めたと思った矢先、父親の転勤が決まったそうで。

先生には伝えているものの、急な話だったため、今のところ、私と幼なじみ2人にしか知らせていないらしい。