「えっと……じゃあ、今のところ、小部屋に来ないのは始業式の日だけってことでいいですか?」
「うん。詳しいことはまた当日に知らせるから」
「わかりました。私で良ければ、ぜひお願いします」
まだ夢みたいな感覚だが、断る選択肢ははなからなかったので受け入れた。
心の中は、バンザイしたくなるくらい歓喜に満ちあふれている反面、どうして私なんだろうと謎がうずまく。
単に交流がしたいなら、メッセージを送ったり、電話すれば解決する話。
私と同じ、直接顔を合わせるほうが安心するタイプなのかな。
それとも、先輩も、寂しいって思ってる?
「ふふふっ。麗華ちゃんは動揺すると質問が多くなるんだね」
「え……! いや、そんな、動揺なんて、してないですよ?」
「ほんとに? 語尾が上がったような気がするけどなぁ。あと途切れ途切れだったし」
「それは、先輩が、いきなり教室に行くとか言い出すからですよっ」
口をへの字にして睨むも、怯む様子もなく。「また途切れてるよ」と目を細めて笑い、私の頭をポンポン。
侑希先輩にからかい好きな一面があると知った、クリスマスイブだった。
「うん。詳しいことはまた当日に知らせるから」
「わかりました。私で良ければ、ぜひお願いします」
まだ夢みたいな感覚だが、断る選択肢ははなからなかったので受け入れた。
心の中は、バンザイしたくなるくらい歓喜に満ちあふれている反面、どうして私なんだろうと謎がうずまく。
単に交流がしたいなら、メッセージを送ったり、電話すれば解決する話。
私と同じ、直接顔を合わせるほうが安心するタイプなのかな。
それとも、先輩も、寂しいって思ってる?
「ふふふっ。麗華ちゃんは動揺すると質問が多くなるんだね」
「え……! いや、そんな、動揺なんて、してないですよ?」
「ほんとに? 語尾が上がったような気がするけどなぁ。あと途切れ途切れだったし」
「それは、先輩が、いきなり教室に行くとか言い出すからですよっ」
口をへの字にして睨むも、怯む様子もなく。「また途切れてるよ」と目を細めて笑い、私の頭をポンポン。
侑希先輩にからかい好きな一面があると知った、クリスマスイブだった。



