咲き誇れ、麗しい華。

ぶるるっと身を震わせる。

昼間は暖かかったのに。日差しがないだけでこうも違うなんて。



「麗華ちゃん、俺があげたストール巻きなよ。首元寒いでしょ」

「大丈夫ですっ。一応重ね着はしてきてるのでっ」



膝掛けとして使うと決めたんだし、家まであと10分もないくらい。

帰ったら温かいお肉が待ってるんだから、ポケットに手を突っ込めば乗り切れ──。



「……やっぱり、巻きます」

「それがいいよ。具合悪くしちゃったら大変だし」



せっかくの楽しい思い出が風邪で台無しになるのは避けたかったので、素直に従うことに。

トートバッグを漁り、星柄の袋からストールを取り出した。

けど……小柄な私には大きすぎて、どう巻けばいいのかわからない。



「ちょっと貸して」



苦戦する私の手からストールを取った侑希先輩。

手早くマフラーの形に折りたたみ、首元に巻いてくれた。