咲き誇れ、麗しい華。

あぁ、そういえば、味のバランスを取るために教え合ったっけ。

でもそれ、1ヶ月以上も前の話なんだけど……。というか電話じゃなくてメッセージアプリだったし、日付もギリギリ回ってなかったし。電話はたまにするけども。

時期的にクリスマスパーティーのことかと思ったよ。



「話合わせてくれてありがとう。驚かせてごめんね」

「いえいえ。先輩も、案外策士なんですね」

「はははっ。まぁ、嘘も方便って言うし」



爽やかスマイルでサラリと言ってのけた。


円滑に物事を進めるためにも、時には嘘も必要、か。

真面目でストイックな先輩からすると衝撃発言。これも先生の影響だったりするのかな……。


また1つ大人の世界を知ったのだった。







それから日は流れて、冬休み初日。



「あっ、麗華ちゃーん! こっちこっち!」



スマホに送られてきた地図を見ながら住宅街を歩いていると、両腕をめいいっぱい振っているトナカイが視界に入った。