咲き誇れ、麗しい華。

他のポスターを撮影している侑希先輩をこっそりと見つめる。


……あまり寝れてないのかな。目の下にクマができてる。

テスト期間中もうっすらあったけど、今日は一段と色が濃い。それに顔色もちょっと悪いし。


まぁ、あんなトラウマの再来みたいなことが起きたら、なかなかぐっすりは眠れなさそうだよね。

……なんて、そういう私も寝不足気味だから、人の心配してる場合じゃないんだけれど。


撮影を終え、靴を履き替えて校舎の中へ。



「「おはようございます」」



保健室のドアを開け、声を揃えて挨拶した。



「あらっ、おはよう。一緒に来たの?」

「はい。選挙ポスター見てたら、先輩と合流しまして」

「守田先生はもう見ました?」

「ううん、まだ。職員室前にポスターが貼られてるのは見かけたけど、じっくりは見てないのよね」

「そうですか。今年は個性豊かな人が多くて面白いですよ」

「ほんと? なら休み時間に見に行こっかな」