咲き誇れ、麗しい華。

うん。知ってる。たまに2人で話しているところ見たことあるから。

満面の笑顔で、誰が見ても幸せいっぱいのオーラを放っていた。


……俺が、入る隙間もないくらいに。



「……麗華ちゃんは、今も図書室には行く?」

「はい。1学期に比べて頻度は落ちましたけど、週に1回は行ってます」

「そっか。なら顔合わせたことあるかもね」



そう答えたら、「ええっ!?」と素っ頓狂な声が上がった。


驚くよね。俺も、声には出さなかったけど、初めて見かけた時は全身が固まったもん。

あれだけ活発だった彼が──今では図書室で穏やかな日常を送っているなんて。


ごめんね麗華ちゃん。まだ回復途中なのに、傷を刺激してしまうかもしれない。


心を痛めつつも、彼の名前を口にした。