咲き誇れ、麗しい華。

「情けないよな。みんな心配して声かけてきてくれるっていうのに、みっともな……」

「情けなくなんかないです」



遮られて横を見ると、目を真っ赤にさせて鼻をすすっていた。



「先輩は、ただ真剣に、前向きに練習に取り組んでただけで……っ」

「麗華ちゃ……」

「全然、みっともなくも、恥ずかしくもないですっ。先輩は強いですっ。かっこいいですっ」



充血した目から涙がこぼれ落ち、ポケットからティッシュを取り出して渡した。



「すみません。なんでお前が泣くんだよって感じですよね」

「ううん。嫌な気分にさせちゃってごめんね」



涙を拭う彼女の背中をそっと擦る。


前置きはしたけれど、まさか泣かれるなんて思ってもみなかった。

……自分自身と、重ねてしまったのかな。関係性は違えど、大きな存在だったわけだし。



「もう、その先輩とは、全然顔合わせてはないんですか? すれ違ったりとかは……」

「うん。ない、よ……」