咲き誇れ、麗しい華。

あぁ、これでようやく、のびのびと過ごせる。


──そう安心していたのはつかの間だった。



「プレーが上手いのはもちろん、気さくで面倒見も良くて、憧れてたんだ。……でも、3学期に入ってから、態度が変わっちゃって」



朝にも寒さにも弱いから、冬場は昼飯の時間帯が元気のピーク。

冬服に移行した時にそう話していたため、体調が優れないのかなと心配していた。


だけど、他の人には笑顔で挨拶していて。そっけないのは自分だけ。

彼と同い年の部員にそれとなく尋ねてみたら、『忘年会を断られて拗ねてるんじゃね?』と。


時間が経てば落ち着くだろうと思い、お詫びも兼ねて会話の頻度を増やした。


しかし、新年度を迎えても、態度は一向に変わらず。

それどころか、練習中にぶつかってくる、足を引っかけてくるなど、反則すれすれの妨害が目立ち始めた。



「わざと、ですか……?」

「多分。口調にトゲがあったり、陰で舌打ちされたり。明らかに俺にだけ当たりが強かったから」