咲き誇れ、麗しい華。

部員たちとボールを巡って運動場を駆け回る。


練習中はみんなサッカーのことしか頭にないけど、ユニフォームを脱げば、年相応の姿を見せていて。

更衣室は、サッカーの他、好きな人の話や恋バナがよく飛び交っていた。


入学したてのこの時期は、自分に関する質問よりも、凛華に関する質問が多かった。


確かに他の同級生と比べると、背も高く、大人っぽい雰囲気。なおかつ新入生代表の挨拶を任された優等生。綺麗なお姉さんに憧れを抱くタイプなら、心惹かれてしまうのかもしれない。


幼い頃から一緒に過ごしてきたから考えたこともなかったが、ここで初めて、彼女の容姿が整っていることに気づいた。



「凛華先輩、モテモテだったんですね」

「うん。告白されたかどうかの話は聞いたことないんだけど、連絡先はしょっちゅう渡されてたみたい」



部活仲間やクラスメイトなど、目の届く範囲では俺と怜央が止めていたけれど、学年が違う人だと難しく……。

『スマホ持ってないから連絡できないって言ってるのに……』と、電話番号が書かれたメモを渡されるたびに溜め息をついていた。