咲き誇れ、麗しい華。

あぁもう、なんでそんな、キラッキラの目を向けてくるんだよ。あとなんか顔ほんのり赤くなってるし。

お兄さんのを何度も見てきてるんだから耐性あるでしょ。……って思ったけど、ここ数年は塾一択なんだっけ。


せめて試合とか、ある程度距離が離れてたら、スマートに返せたのに……。


膝に肘をつき、両頬を手のひらで覆って顔を隠す。



「あの、小学生の頃は、クラブに入ってたんですよね?」

「あぁ……うん」

「中学では、部活には入らなかったんですか?」



問いかけられた質問に、火照っていた顔がすぅーっと冷めていく。


……そりゃ、そうだよな。

目の前であんな光景見せつけられたら、そういう思考に至るのが自然。

しかも彼女には、サッカー経験者が家族にいる。

本人は全くの素人でも、初心者と上級者の区別くらいつくはずだ。



「……入ったよ。というか、今も入ってる」

「えええ!? でも、前に、帰宅部って……」

「今は休んでるから。全然参加してないのに運動部ですって答えるのもなんかなって」