咲き誇れ、麗しい華。

デジャヴを感じる余裕もなく、侑希先輩に抱きしめられる形で、その場にしゃがみ込んだ。



──ドンっっ!!



壁越しに聞こえた鈍い音。

予想していた音とは違って安堵しつつも、周囲を念入りに確認して、ゆっくり立ち上がる。



「ごめんなさいっっ!! 大丈夫ですか!?」

「ほんっっとに、申し訳ありませんっ!! 怪我はないですか!?」

「はいっ。私はなんとも」

「うん。僕も」



駆けつけてきた男子2人組に無事だと伝え、外に転がっているボールに目を向ける。


音の感じからして、多分当たったのは壁。

あと少しずれていたら窓に直撃していたかもしれないと思うと、ゾッと鳥肌が立つ。大事故にならなくて本当に良かった。


騒ぎを聞きつけた先生に経緯を話し、怪我人がいないことが確認できると、ようやく解放された。



「間一髪、でしたね」