咲き誇れ、麗しい華。

撮影会を眺めていると、ベンチでお茶を飲んでいる男子とパチッと目が合った。



「よっ! 風咲!」

「よっ。写真撮ってるの?」

「おぅ。侑希先輩、お疲れ様ですっ」

「お疲れ様。それ、柔道の?」

「はいっ。制服よりも印象に残るかなと思いまして」



窓を開けるやいなや、駆け寄ってきた大隈くん。


運動神経抜群だから、何かスポーツやってるだろうなぁとは思ってたけど、柔道習ってたんだ。

ユニフォームなら他の人とも被らなさそうだし、目に留まりそう。



「今から帰るとこ?」

「うん。もう保健室閉まっちゃったから。紅葉でも観て帰ろうかって」

「えっ、一緒に帰ってんの?」

「う、うん」



小部屋登校を始めてから、お互いに予定がない日は毎日2人で下校している。

そう付け足すと、「へぇ〜」と頷きながら口角を上げて……。



「初々しいっすね〜。放課後に寄り道なんて、青春楽しんでるじゃないっすか」

「お、大隈くん?」

「ちなみにどっちから誘ったんすか? 連絡先は交換してるんですよね? 休みの日も電話とかしたりす……」

「うん、たまにするよ。だからそろそろ戻りな」