咲き誇れ、麗しい華。





「──侑希先輩は……あ、ここですか? 中段の端っこの」

「正解。そのすぐ下にいるのが怜央ね。凛華はどこかわかる?」

「えーと……この方、ですかね? 上段の、男子の隣にいるボブヘアの」

「そうそう。昔は髪短かったんだよ」



放課後を告げるチャイムが鳴り響く中、タブレット画面の中の先輩たちを眺める。


5時間目は3年生、6時間目は1年生の動画を観賞した私たち。

先生に聞いたら、過去の合唱も保存しているとのことで、今、特別に見させてもらっている。


3人の姿を把握できたところでピアノ伴奏が流れ、指揮者に合わせて歌い始めた。



「3年生のと比べると子どもっぽいな。男子も女子も声が高い」

「侑希先輩は、この時声変わりしてました?」

「多分変わり始めた頃かな。今こういうふうに歌えって言われたらちょっと難しいかも。お兄さんはいつ頃だった?」

「2年生頃、ですかね。小3から自分の部屋で寝るようになったんですけど、なかなか寝つけなくて、たまに子守歌歌ってもらってたんです。その時に前よりも低くなったな〜って感じました」

「やっぱ1・2年が多いんだな。怜央もここ最近、高い声が出づらくなってきたって言ってる」