咲き誇れ、麗しい華。

長身の彼らに羨望の眼差しを送っていると、突然大隈くんがコロッと表情を変えて……。



「あ、そうだ。来月の生徒会選挙、俺、出ることになったから」

「え! おめでとう! 推薦? 立候補?」

「推薦。応援団やったから断ろうとしたんだけど、お前しか適任いねーよってゴリ推しされてさ。で、今日その宣伝用の写真を……」



──キーンコーンカーンコーン……。



話の途中で授業開始のチャイムが鳴った。



「ほら、チャイム鳴ったよ。先生に見つかる前に早く戻りな」

「はーい。ってことで、投票お願いしますっ」

「了解っ」



侑希先輩に背中を押されて退室した大隈くん。

同時にチャイムも鳴り終えて、再び室内が静まり返る。



「生徒会選挙……もうそんな季節か」

「毎年この時期にあるんですか?」

「うん。クラスにもよるけど、大体は11月中に候補者が決まって、期末テストの後に1週間かけて宣伝するんだ。基本は校内にポスターが貼られることが多いらしいんだけど、中には拡声器でアピールする人もいるんだって」

「本気度が高いですね……!」



生徒会よりも規模が小さい委員会でさえ、やりたがらない人が多いのに。

まぁ、心の底から希望している人もいれば、受験で有利になるからやりたいって人もいるだろうけど。

とりあえず、1人は大隈くんに入れて、他はポスターと演説を見て決めよう。


中断していた動画を再生し、勉強そっちのけで3年生の合唱を聴いて過ごした。