咲き誇れ、麗しい華。

先日提出した理科のノートを私に渡すと、チラッと視線を横にずらして……。



「お久しぶりです。……侑希、先輩」

「久しぶり。すっかり定着したね」

「もう丸1ヶ月ですからね。毎日顔合わせてたら慣れますよ」

「はははっ。じゃあ次は俺の名前を詰まらず言えるようにならなきゃね? 竜徳(たつのり)くん」



にこやかに挨拶し合う2人。

一見穏やかだけど、どこか圧を感じるというか、若干ピリついた空気が流れている。



「えっと……いつの間に、仲良くなったの?」



戸惑いがちに口を挟んだ。


私が見た限りでは、2人が顔を合わせたのは体育祭の時だけ。話した内容も、あだ名呼びの注意で、会話というよりは指導。

部活もお互い帰宅部(本人情報)で、小学校も別。にも関わらず、下の名前呼び。


なぜバチバチしているのかは、一旦置いといて。

私がいない間に交流していたか、怜央先輩経由で知り合ったのかな?