咲き誇れ、麗しい華。

「へぇ、いいなそれ。全クラスもらえるの?」

「だと思います。今は先生が変わったみたいなのでわからないですけど……」

「そっか。1年の頃は声変わり前の人もいるだろうし、成長を感じられそうだよね。同窓会とかで流したら盛り上がりそう」



無邪気な笑顔から大人な単語が出てきて、思わず二度見した。


同窓会……親の口からもあまり聞かない単語を、学校で、しかも生徒の口から耳にするなんて。

教室では義務教育の内容を学ぶけれど、小部屋では一足早く大人の世界を知れたりするのかな。



──コンコンコン。



「風咲ーっ、いるー?」

「はーい、いまーす。どうぞー」



ノック音の後に続いた声に返事をすると、保健室側のドアが開いて、大隈くんが入ってきた。



「こんにちはー。はい、お届け物」

「ありがとう。時間、大丈夫? あと3分しかないけど、間に合う?」

「大丈夫。5時間目自習になったから」