咲き誇れ、麗しい華。

「それじゃ、お互い楽しもうな」

「うん。帰ったらラーメンの感想教えて」

「了解。食べられる分だけ食べてくる」



歩くこと数分。交差点に到着し、兄とはここでお別れ。

自転車に跨がり、横断歩道を渡ってパーティー会場へ足を運ぶ。


『家族に気を遣わず、のびのびと過ごせて、思いっきりはしゃげる場所がいいよね』

そう話し合った結果、演舞の練習でも使った公園で行うことに。


今回は東屋だから、家から1番近い凛華先輩が場所取りに行ってるみたいだけど……もう来てるかな?


駐輪場に自転車を停め、トイレで猫に変身。園内地図で場所を確認する。



「麗華ちゃん、トリックオアトリート〜!」



突然名前を呼ばれて振り向くと、かぼちゃの被り物をかぶった人物が立っていた。



「ト、トリックオアトリート……怜央先輩ですか?」

「当たり! 今来たの?」

「はい。先輩たちもですか?」

「うん! ついさっき着いたところ!」