咲き誇れ、麗しい華。

へぇ……って、反応薄いなぁ。イケメンの話をしたら毎回瞳をキラキラさせて聞き返してくるのに。

二次元系よりも、俳優やアイドルとかの三次元系のほうが好きなのかな。



「それで、名前はなんて言うの?」

「あー……ごめん、そこまでは」

「えー、1番肝心なところなのに」



肝心と言われましても。うめき声上げてる状態で名乗り合う余裕なんてないって。

というかそもそも、名札自体が付いてなかったんだよね。



「ま、しょうがないか。他に何か情報はある?」

「えっと……髪の毛は黒で、体型は細身だった」

「あとは?」

「あとは……保健室の奥のドアから出てきたことくらい?」



あれれ? なんかめちゃめちゃ食いついてきてない?

興味がないのかと思ってたけど、もしかしてドストライクだった?



「……なるほど。名無しの王子様か。だとしたら、これは私たちだけの秘密にしておいたほうが良さそうね」

「えっ、なんで?」

「だって、それだけレベルの高いイケメンがいるなら、校内で噂になってるはずでしょ? だけど、そういう話は一切出回っていない。つまり、トップシークレットってことよ」