咲き誇れ、麗しい華。

ノック音に慌てて体を起こして返事をすると、職員室側のドアが開いた。



「お、風咲さん。おはよう」

「おはようございますっ」



入ってきた人物に立ち上がって挨拶した。



「ちょうど良かった。これ、こないだのテストね。国語と、家庭科と音楽。他の教科は英山先生が持ってるみたいだから、あとで聞いてみて」

「はい。ありがとうございます」



答案用紙を受け取り、点数だけを確認してクリアファイルにしまった。


国語担当であり、副担任でもある和尾先生。

明るく爽やかな雰囲気をまとっていて、一見新人教師のようだけれど、年齢は30代半ば。

初対面の人には毎回実年齢よりも下に見られるらしく、勝手に親近感を持っている。



「体調はどう? どこか痛いとか苦しいとかは」

「大丈夫です。まだ万全とは言い切れないですけど、だいぶマシにはなりました。……その節については、すみませんでした」