咲き誇れ、麗しい華。

仲睦まじく会話している彼らの横で、1人妄想を繰り広げていると、ふと教頭先生が私に目を向けた。



「あらら、もう1人いた」

「お、おはようございますっ」

「おはよう。君は……侑希くんの妹さんかな?」



安心感あふれる笑顔にホッとしたのもつかの間。飛んできた質問がチクッと胸を突き刺した。


妹、かぁ……。

まぁ、童顔だし、背低いし。

顔の系統は正反対でも、あまり似てないっていう人もいるから、そう見えなくもないよね。



「違いますよ。新しい小部屋友達です」



否定しようとしたら、ポンポンと頭を撫でられた。


なぜ裏門から登校したのか。なぜ侑希先輩と一緒なのか。

それは、今日から保健室登校──小部屋登校をすることになったから。


突然のボディタッチにドキドキしつつ、教頭先生と別れて昇降口へ。

人が少なくなってきたタイミングで中に入り、速歩きで廊下を駆け抜ける。



「さ、どうぞ」

「ありがとうございます」