咲き誇れ、麗しい華。

首を傾げる私に、怜央先輩と凛華先輩がこれまでの経緯を話してくれた。

どうやらクラスメイトが騎馬戦で足を怪我してしまったため、ユウキ先輩に代役を頼んでいたらしい。



「練習の成果を見せつけるチャンスだぞって説得してたんだけど、なかなかうんって言ってくれなくて。麗華ちゃんからも一言言ってやってくれない?」

「いいんですか? 怜央先輩もリレーに出るんじゃ……」

「そうだけど……ズルしてまで勝ってもあんまいい気分しないしさ」



自分が不利になるのを恐れるよりも、正々堂々と戦いたいと言う怜央先輩。

さっきは私に見せつけるチャンスって聞こえた気がするんだけど……あえてそこには触れないでおこう。



「麗華ちゃんも、そう思う?」

「私は……」



不安げな表情を浮かべる先輩と顔を合わせる。



「少しでも走りたい気持ちがあるのなら、出たほうがいいと思います。頼まれるってことは、それだけ信頼されているってことだと思うので」