咲き誇れ、麗しい華。

「……丸聞こえでした?」

「……うん。結構激しかったから、大丈夫かなって気になって。こっそり覗いちゃった。ごめんね」

「いえいえ。お騒がせしてすみませんでした」



ペコッと頭を下げた後、顔を背けて小さく肩を落とす。

盗み見してたのなら、突き飛ばすところも見てたわけだよね。私のイメージ最悪じゃん……。



「ところでさ、さっきの話だけど」



話題が変わり、背けていた顔を戻す。



「なんで凛華じゃなくて私を選んだんですか? って聞いてたんだよね?」

「はいっ、そうですっ」

「あれね、よっぽどのことがない限りは選ばないでって言われてたんだ。変な噂立てられたら困るでしょって」



凛華先輩を選ばなかったのは、事前に本人からお願いされていたからだったらしい。


幼なじみとはいえど、男女だもんな。

学校行事まで一緒に行動してたら、付き合ってるのかな? って思われたり、他に友達いないのかな? って心配されちゃうかもしれないしね。