咲き誇れ、麗しい華。

「何? どうしたの?」

「仲原見なかった?」



彼の口から出てきた名前に、一瞬だけ眉間にシワが寄る。



「見てないよ。私ずっと外にいたから」

「どこに行くかとかも聞いてない?」

「ない。全く全然」



キッパリと答える。

同じ班だから何か知ってるかもと思ったのかな。協力できなくてごめんね。



「そうか……。わりぃな、足止めして」

「ううん。応援合戦頑張ろうね」

「おう。優勝目指そうな」



大きな拳とグータッチ。

またねと手を振り交わした、その時。



「あの、ちょっといいかな」



ユウキ先輩が大隈くんの肩を掴んだ。



「急いでるところ申し訳ないけど……チビ咲じゃなくて、風咲さんだから」

「あぁ……はい、すみません」